::: 手づくりで美しさと楽しさをあなたの暮らしに :::
千趣会発行 DELICA デリカ
学習研究社発行fair ladyフェアレディのライバル誌とウワサの手芸雑誌DELICAデリカ。
隔月刊のデリカには、他に実物大図案型紙と手芸カード20枚がセットになっていて、
当時の価格は1セット200円。
’64初夏創刊号、’69新春号、’72春号を中心にご紹介させていただきます。





DELICA デリカ ’64初夏創刊号

たえに美しい五月
すべてのつぼみがふくらむころ
わたしの胸に
恋が生まれた
たえに美しい五月
すべての鳥がうたうとき
わたしはあのひとに
わたしのあこがれと願いを告白した
------------ ハインリヒ・ハイネ
*表紙扉頁より





デリカの最初のページはいつも刺しゅうなどの手芸作品が掲載されています。

’64初夏創刊号の「今月のモチーフ」は…
夏へ移ろうとする時期にひっそりと咲くあじさい。
ブラウスの衿やテーブルクロスなどに。




ふたりの日曜手芸

手芸用品を収納するための「ポータブル・クラフト・バッグ」の作り方。
日曜大工コーナーで細い木を買い、組み立ては彼が、布の裁断と縫うこと(手縫いが良いらしいです)は彼女がやりましょうというもの。




特集 * 花のあるブラウス

左の胸と袖に、あじさいの刺しゅうを散らした薄手ウールのブラウス。
チロルの山の少女を思わせるデザイン。

デザイン / コシノ・ジュンコ



こちらも毎号掲載の「アドのホロホロみてある記」
構成・絵 * 水森亜土

亜土ちゃんが銀座・横浜元町などの手芸店をかわいいイラストとともにご紹介。
ホロホロ(HOLO HOLO)とは、ハワイ語で歩く意味デシュ…とのこと。
DELICAでは他にも亜土ちゃんのイラストが盛りだくさん。
亜土ちゃんファンにはうれしい手芸雑誌です。




デリカの専用ケース

手芸カードは残念ながら持っていませんので今回ご紹介できなかったのですが、本来なら20枚セットになっていました(左写真参照)。
右写真のケースは初期のものと思われます。

’64夏号の巻末、編集後記に、読者からカード・ケースを作ってほしいとの要望があったと書いてありますので、その後、販売されたようです。
また、手芸カード掲載作品の材料をセットで購入できました。
市価に換算すると3〜4割安だったらしいので、たっぷりとカード手芸を楽しめたのでしょう。
他に連載記事として、各地の手芸作家の方を取材した<手づくり・にっぽん>、イルゼ・ブラッシ先生による<手芸相談室>。
楽しそうな<手芸教室めぐり>は、街の手芸教室の授業風景など。
’64初夏創刊号の「手芸教室めぐり」は、お馴染み、飯田深雪先生指導の造花教室です。






DELICA デリカ ’69新春号

冬木立
 冬枯れの裸木の肌に、優しい陽射が宿っていた。からみついた蔦の葉がたまに一つ、それもかけ残した蜘蛛の巣の、古びた糸の先で失われた歌だった。
 木々の会話の盗み聞きはいけません。
 そんなことを言うのは誰だ?それほど器用なことがこの私に出来る筈もないのに。もっとも、心から悦んでくれる人がいるならば、木々の会話を創ることは出来るかも知れない。
 日が落ちて、鳥が塒に帰ってからのこと。
------------ 串田孫一
*表紙扉頁より



冬咲かせる花

クレープペーパーを丸くジョキジョキ切り抜き、配色よく重ねます。
また、「石の花」というソビエトの映画に登場した、乳白色に光るウラル石にきざまれた花をイメージした、“冷たい花”という作品も。白く固い紙を使います。



イタリアの手芸誌RAKAMから
金と銀のバッグ

作り方は「別冊」にあります…と書かれており、巻末を見ると、初期の頃の本誌+実物大図案型紙+手芸カード20枚に加え、さらにデリカ別冊とアイロンプリント型紙もセットになっているようです。写真のモデルさんのお名前が記されていないのですが、おそらく梅宮アンナさんのお母様ではないかと思います。お顔がとてもよく似ています。




1969年当時のエクスラン手芸糸デリカと日東紅茶の広告です。

「疲れた手をやすめて飲む一杯の紅茶」という日東紅茶のコピー。
手芸の合間にほっとひといき…というところでしょうか。



□あしたの話題<映画>お正月映画の紹介
一家そろって楽しめるミュージカル映画「チキ・チキ・バン・バン」
□随筆<食いっ気>・・・向田邦子、加山雄三ほか
□新連載−「反猫同盟」解散 何かいいことないか仔ねこちゃん(第一話)
文*長田 弘/え*長 新太
□訪問<趣味>・・・藤田弓子の「似顔絵」 “描きますわよ!”
など。






DELICA デリカ ’72春号

寒い風が吹いている間
考え込んでいた君は
気取りすぎていました
いま君が駆けまわる
円の中心の描く文字が
春の一番好きな言葉
------------ 串田孫一
*表紙扉頁より



モード 春の遊び着
ジーンズ プラス

ファッションを見ても、ガラっと70年代な雰囲気に。
「ジーンズに何かをプラスしてユニークファッションを楽しんじゃおうよ!」とのこと。
こういう言い方もこの時代ならではです。


1972年当時の、手芸でお馴染みハマナカとファンタの広告です。
ファンタのビンが時代を感じさせます。
「ほんのりあまァーいオレンジ きりっとおいしいグレープ 笑い声の輪を大きく広げるのは つめたーくした おいしいファンタ ファンタはスポーツ仲間の人気もの!」
私が中学生の頃の部活後の飲みものはチェリオでした。



Welcome チェック

「3月からはコットンの季節でーす!ヤングのコットン代表は、もちろんチェック。さぁ!あなたのおへやも衣がえしてね。」
ギンガムチェックが流行していた頃なのでしょうか…スマイルマークのブラインドがかわいいです。



□読みもの
<ずいひつ>マンガ家特集・・・赤塚不二夫、石森章太郎、鈴木義司
<物語>星の王女さま(最終回)・・・立原えりか
□あしたの話題<映画>・・・「風と共に去りぬ」の紹介
など。









ファッションページはそれほど多くありませんが、数冊あるデリカの中から、私の好きなページをピックアップしてみました。
もちろん、掲載作品の作り方もあります。




お揃いの帽子やバッグなど、手づくりならではの温かみが伝わってきます。
お出掛けするのも楽しくなりそうです。



千趣会発行DELICAデリカには、姉妹誌として「COOK」というお料理雑誌があり、デリカと同様お料理カードがセットになっています。
以前、ご紹介させていただきました、学習研究社発行fair ladyフェアレディは、一冊の中に手芸とお料理のページが掲載されており、手芸カードもお料理カードもすべてセットになっています。
また、入手方法についてもデリカ・クック・フェアレディともに、学校で注文していたそうです。
家庭科の先生が校内放送で、受け取りにいらっしゃいと叫んでいたと、当時実際に購入されていた女性からお話しを聞きました。やはり、「女子高生のための【暮しの手帖】」という感じだったようです。
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