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2006年12月28日
娘につたえる私の味
娘につたえる私の味
辰巳浜子 著
昭和45年8版(昭和44年初版)
婦人之友社
絶版
食べものは、その人の手で作られ、人の手はその人の心につづいています。
誠意と愛情によって作られる食べ物は、血となり肉となって生命につながるばかりでなく、その思いの中にもかかわりを持ってゆくものではないでしょうか。
家族の多い家庭で、寝る暇、食事の暇さえおしみたいような忙しさの中でも、赤ちゃんに乳房をふくませている間だけは、「この子の大切な時間、命ごしらえの時間」と考えて、どのようなことがあってもすべてのことに背をむけていました。
家の者たちから何んといわれても、この時間だけは赤ちゃんのために守らなければとがまんをしていました。
そして「どうか大きく、健やかに育つように、どのような困難に出合っても、正しく、道を踏み迷わないように・・・・」と祈りながら、わずか十分ほどの時間でも尊い母と子のつながりの時として、静かに祈り、願いました。
(・・・本文より抜粋・・・)
本書は、料理研究家である著者の、家族の心と健康を守るため、心をこめ手を尽くして作り上げられた料理の数々が紹介されています。
前篇「手しおにかけた私の料理」に収め切れていない料理を、娘さん(料理研究家*辰巳芳子さん)の要望などもあり、後篇として出来上がった本なのだそうです。
表紙カバーのデザインは、名物裂「日野間道」という布を復元したもので、地の部分は麻、真田は絹絲で織られたもの、とのこと。
カバーを外しますと、これは牡丹色というのでしょうか、とても美しい布張りになっています。
写真は、お正月料理です。
一の重、二の重と、美味しそうな見た目も美しいそれぞれの料理にも、「まめで元気に働けるようにという黒豆」など、大切な意味があるようです。
こうした祈りをこめて用意される食べものの心は、母が伝えずして誰が伝えられるでしょう。
これらの本を読んで、改めて食の大切さを痛感しました。
料理を覚えて腕をあげること以外にも、得られることはたくさんあるように思います。
早いもので、もうすぐお正月です。
10代の頃は一日一日が長く感じたものですが、不思議なことに20代以降、毎日があっという間に過ぎていくように思えるのはなぜなのでしょうか。
これまで毎年お正月は、暇人なので、お餅などを食べたり甘酒を飲んだり、イトコたちと人生ゲームをしたりと、のんびり過ごしてきました。
でも、2007年1月1日は違います。
「古書 モダン・クラシック」というオンライン古書店をオープンすることになりました。
店主と私の二人で運営していきます。
二人でいっしょにとは言いましても、それぞれがまったく違う分野の古書を取り扱いますので、「わたしはわたし」という感じです。
私は、衣・食・住と、暮らしまわりの女性向けの古書を、上記に紹介しましたような良書を提供していきたいと思っております。
ここまで、この拙い文章の私のブログを読んでくださり、ありがとうございました。
皆様、良いお年をお迎えください。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。
投稿者 カヨ : 11:16
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